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「耳つぼって、なんとなく効きそうだけど、なんで効くの?」——そう聞かれることがよくあります。実は耳つぼは、東洋医学の「経絡(けいらく)」「経穴(けいけつ/ツボ)」という考え方の延長線上にある施術です。このページでは、経絡・経穴の基本から、耳つぼがなぜ耳という小さな場所で全身にアプローチできるとされているのかを、順を追って解説します。
東洋医学では、五臓六腑という体の”部署”を、体中につなぐ”道路網”がある——それが経絡です。経絡とは、気・血・水が全身を巡るための通り道のことで、体の中に張り巡らされたネットワークのようなものです。五臓六腑と、手足・体表をつないでいます。
経絡が重要とされる理由は3つあります。1つ目は、気血水を全身に届ける通路であること。2つ目は、体の不調が経絡を通じて体表にサインとして現れること(肩こりや、特定の場所の痛みなど)。3つ目は、鍼やお灸、指圧といった施術の効果が、この経絡を通じて全身に伝わっていくと考えられていることです。
経絡は、主に12本の「経脈」と、それを補う「奇経八脈」、さらに細かい枝分かれである「絡脈」から構成されています。それぞれの経脈は対応する五臓六腑の名前がついており(肝の経絡、胃の経絡、というように)、体の特定のルートを通っています。
「ツボを押すと、なぜ効くの?」——その理由は、経絡とのつながりにあります。経穴、いわゆるツボとは、経絡という道路上にある、特別な”出入り口”のようなポイントです。体の内側(五臓六腑)と外側(体表)が、比較的近くでつながっている場所と考えられています。
ツボを刺激すると、そこから経絡を通じて、対応する臓腑や離れた場所にまで働きかけることができるとされます。これが、鍼灸や指圧で、痛い場所とは違う場所に施術しても効果が出ることがある理由です。例えば、足のツボを刺激して、頭痛や胃の調子が整う、ということが起こり得ます。
体には361の正規のツボがあるとされ、それぞれに役割があります。有名なものでは、足三里(あしさんり/胃腸を整える)、合谷(ごうこく/万能のツボとも言われる)、三陰交(さんいんこう/女性の不調に使われることが多い)などがあります。
耳という小さな場所に、なぜ全身のツボが集まっていると言われるのでしょうか。東洋医学では、耳は単なる聴覚器官ではなく、全身の情報が集まる場所と考えられています。特に五臓の中でも「腎」は耳と深く関係するとされ、耳は生命力の状態が現れやすい場所とされています。
耳つぼは、この耳にあるポイントを刺激することで、全身の巡りや五臓六腑の働きにアプローチする方法です。手足のツボに比べて範囲が狭く、専用の粒(円皮鍼など)を貼って持続的に刺激できる手軽さも特徴です。ダイエット、禁煙、ストレスケア、自律神経の調整など、幅広い目的で活用されています。
ここまで紹介してきた、経絡・経穴という東洋医学の見方は、すべてこの耳つぼの施術の土台になっています。「なんとなく効きそう」ではなく、「なぜそこに効くのか」を知ったうえで体験していただくと、より納得感を持って取り組んでいただけると思います。

はりきゅうサロンflareのオーナー・花田光由は、BFA JAPAN(戦場鍼)の認定施術者として登録されており、全日本耳つぼ療法普及協会の運営本部も務めています。MSEA(松浦式耳鍼&耳つぼ療法の略)は、標準化されたプロトコルに基づいて耳のツボへアプローチする手法で、花田自身もこのMSEAの普及に携わっており、はりきゅうサロンflareはBFA JAPAN公式のハンズオンセミナー会場としても使われています。「なんとなく耳を押すだけ」ではない、体系立てられた考え方に基づいて耳つぼケアを行っている点が、はりきゅうサロンflareの特徴の一つです。
鍼を刺すことに抵抗がある方には、MSEAの考え方を取り入れた「つぼクイック」として、耳つぼを使った短時間メニューをご用意しています。刺激が穏やかで15分から受けられるため、東洋医学によるケアが初めてという方の入口としてもおすすめです。
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花田 光由(はなだ みつよし)
はりきゅうサロン Flare オーナー
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師
2020年3月 桐朋高等学校 卒業
2020年4月 湘南医療福祉専門学校 入学
在学中より国家試験対策サイト「東洋の委員長」を立ち上げ、鍼灸学生向けの学習支援・情報発信を開始。
2023年3月 湘南医療福祉専門学校 卒業
2023年4月 同校に入職し、国家試験対策指導を担当。
2023年7月 合同会社 東洋の委員長 設立
2024年4月 教育学系大学院へ進学。経絡経穴の学習困難をテーマに研究に取り組む。
2026年2月 はりきゅうサロン Flare(フレア)開業
2026年7月 一般社団法人大田区鍼灸あんまマッサージ指圧師会 外部顧問 就任
現在は臨床に加え、鍼灸・医療分野を中心とした情報発信や配信活動、Webマーケティングにも携わる。
JEAS、BFA JAPAN、ダーマローラージャパンなどのWebマーケティングを担当。
専門分野は、はりきゅうのICT教育・Webマーケティング。
これまでの研究テーマは、経絡経穴の学習困難。
教育・臨床・情報発信を横断し、鍼灸をより身近に届ける活動に取り組んでいる。