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東洋医学では、睡眠は単なる「脳の休息」としてではなく、「気」や「血(けつ)」といった身体を巡るエネルギーや栄養が、正しく巡り、正しく養われている状態の結果として捉えられてきました。今回は、東洋医学的な視点から見た「眠り」について、はりきゅうサロンflareなりの考え方も交えてご紹介します。
東洋医学の基本的な考え方のひとつに「陰陽(いんよう)」があります。昼は活動的な「陽」の時間、夜は休息的な「陰」の時間とされ、夜になると自然と「陽」の働きが鎮まり、「陰」が満ちてくることで、心身が休息モードに入っていく、と考えられてきました。現代的に言えば、日中は交感神経が優位になり、夜になるにつれて副交感神経が優位になっていく、という自律神経のリズムに近いイメージです。
忙しい日々を送っていると、夜になっても頭の中で仕事のことを考え続けてしまったり、スマートフォンの光を浴び続けてしまったりと、「陽」の状態が夜まで続いてしまうことがあります。東洋医学的に言えば、これは「陽が沈みきれていない」状態ともいえ、眠りにつきにくさにつながる一因と考えられています。
また、東洋医学では「血(けつ)」が十分に養われていることも、眠りの質に関わるとされています。日中の活動で消耗した「気」や「血」が、夜の休息のなかで補われていく、というサイクルが大切にされてきました。逆に言えば、身体を休める時間そのものが不足していると、このサイクルがうまく回らず、「疲れているのに眠りが浅い」といった状態につながることもある、という考え方です。
耳つぼや耳通電も、こうした東洋医学の考え方をベースにしたアプローチのひとつです。耳には全身の状態が反映されるポイントが集まっているとされ、耳への刺激を通じて、乱れた「気」や「血」の巡りに働きかける、という発想が背景にあります。もちろん、これは伝統的な理論としての説明であり、科学的に証明された効果を保証するものではありません。あくまで、東洋医学がどのような考え方で身体を捉えてきたか、という視点としてご理解いただければと思います。
東洋医学的な視点では、「眠れないこと」自体を問題として切り取るのではなく、「日中に消耗したものを、夜にきちんと補えているか」という、一日全体のリズムのなかで睡眠を捉えます。何もしない時間、身体を休める時間を意識的に作ることは、東洋医学的にも大切にされてきた考え方のひとつです。
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花田 光由(はなだ みつよし)
はりきゅうサロン Flare オーナー
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師
2020年3月 桐朋高等学校 卒業
2020年4月 湘南医療福祉専門学校 入学
在学中より国家試験対策サイト「東洋の委員長」を立ち上げ、鍼灸学生向けの学習支援・情報発信を開始。
2023年3月 湘南医療福祉専門学校 卒業
2023年4月 同校に入職し、国家試験対策指導を担当。
2023年7月 合同会社 東洋の委員長 設立
2024年4月 教育学系大学院へ進学。経絡経穴の学習困難をテーマに研究に取り組む。
2026年2月 はりきゅうサロン Flare(フレア)開業
2026年7月 一般社団法人大田区鍼灸あんまマッサージ指圧師会 外部顧問 就任
現在は臨床に加え、鍼灸・医療分野を中心とした情報発信や配信活動、Webマーケティングにも携わる。
JEAS、BFA JAPAN、ダーマローラージャパンなどのWebマーケティングを担当。
専門分野は、はりきゅうのICT教育・Webマーケティング。
これまでの研究テーマは、経絡経穴の学習困難。
教育・臨床・情報発信を横断し、鍼灸をより身近に届ける活動に取り組んでいる。