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以前の記事で、東洋医学の「五行色体表」では秋は「金」に配当され、色は白、五臓では「肺」と結びつけて考えられている、とご紹介しました。今回はその続編として、「肺」と関わりが深いとされる白い食材について、書籍『東方栄養新書』(梁晨千鶴著)の記載をもとにご紹介します。
五行色体表で秋・肺に配当される色は「白」とされていることから、民間の食養生では「白い食材は肺を養う」としてよく語られています。実際、東洋医学の書籍で紹介されている食材の中には、白っぽい見た目のものに「肺」を関連臓腑(帰経)として持つものが少なくありません。今回は、その代表例として梨・やまのいも・大根・白きくらげの4つをご紹介します。
| 食材 | 寒熱 | 臓腑 | 五味 | 東洋医学的効能(書籍記載) |
|---|---|---|---|---|
| 梨(なし) | 寒 | 肺・胃 | 甘・微酸 | 生津潤燥・清熱化痰・除熱解毒 |
| やまのいも(山の芋) | 平 | 肺・脾・腎 | 甘 | 補肺益腎・健脾益気・清熱利湿 |
| 大根(だいこん) | 涼(平) | 脾・胃・肺・三焦 | 辛(生)・甘(加熱) | 除風寒・寛胸利気・化痰消散結 |
| 白きくらげ(銀耳) | 平 | 肺・脾・胃 | 甘・淡 | 滋陰潤肺止咳・益胃生津 |
出典:梁晨千鶴『東方栄養新書』(メディカルユーコン、2005年)の食材別解説ページを参考に作成
梨は秋の果物として紹介されており、同書では「熱を収めて、のどの渇きを解消する」食材と位置づけられています。「肺・胃」を臓腑とし、唾液の生成を促し乾燥を潤す働き(生津潤燥)があるとされ、のどや空咳が気になる季節の食材として語られています。
とろろでおなじみの山の芋は、「肺・脾・腎」を臓腑とし、「抜群の滋養強壮効果がある」食材として紹介されています。肺の機能を高めるとされる「補肺益腎」に加え、胃腸を整える「健脾益気」の働きもあわせ持つ食材とされています。
大根は「消化を助けてくれる野菜」として紹介され、「脾・胃・肺・三焦」を臓腑とする食材です。痰の絡む感じや胸苦しさを整えるとされる「寛胸利気」「化痰消散結」といった働きが書籍内で紹介されています。
白きくらげは「肺・脾・胃」を臓腑とし、「抜群の滋養効果を持つ」食材として紹介されています。「肺を潤し、咳を鎮める」とされる滋陰潤肺止咳の働きが特徴とされ、乾燥が気になる時期に取り入れられることが多い食材です(同書では季節の目安は春・夏とされていますが、肺を潤す食材として通年紹介されることもあります)。
ここでご紹介した内容は、書籍にまとめられている東洋医学的な食養生の考え方であり、特定の症状の治療や予防を保証するものではありません。体質によって合う・合わないもありますので、気になる症状が続く場合は自己判断で対応を続けず、医療機関の受診もあわせてご検討ください。日々の食卓に、季節に合った食材をひとつ取り入れてみる、という気軽な視点で読んでいただければと思います。
五行色体表や東洋医学の基礎理論については、こちらの記事でもご紹介しています。LINEでのご相談・ご予約も受け付けています。
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花田 光由(はなだ みつよし)
はりきゅうサロン Flare オーナー
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師
2020年3月 桐朋高等学校 卒業
2020年4月 湘南医療福祉専門学校 入学
在学中より国家試験対策サイト「東洋の委員長」を立ち上げ、鍼灸学生向けの学習支援・情報発信を開始。
2023年3月 湘南医療福祉専門学校 卒業
2023年4月 同校に入職し、国家試験対策指導を担当。
2023年7月 合同会社 東洋の委員長 設立
2024年4月 教育学系大学院へ進学。経絡経穴の学習困難をテーマに研究に取り組む。
2026年2月 はりきゅうサロン Flare(フレア)開業
2026年7月 一般社団法人大田区鍼灸あんまマッサージ指圧師会 外部顧問 就任
現在は臨床に加え、鍼灸・医療分野を中心とした情報発信や配信活動、Webマーケティングにも携わる。
JEAS、BFA JAPAN、ダーマローラージャパンなどのWebマーケティングを担当。
専門分野は、はりきゅうのICT教育・Webマーケティング。
これまでの研究テーマは、経絡経穴の学習困難。
教育・臨床・情報発信を横断し、鍼灸をより身近に届ける活動に取り組んでいる。