腎と膀胱の「表裏」関係を経絡から見る

前回の記事では、冬に配当される「腎」と「膀胱」についてご紹介しました。今回は、この2つが東洋医学でなぜセットで語られるのか、「表裏(ひょうり)」という考え方と、経絡(けいらく)の視点からご紹介します。

目次

表裏関係とは

東洋医学では、五臓(陰)と六腑(陽)が1対1でペアになり、互いに影響し合っているとされています。肺と大腸、心と小腸、脾と胃、腎と膀胱、肝と胆、というように、それぞれ表裏の関係にあると考えられてきました。

腎経と膀胱経

この表裏関係は、経絡(気血が巡るとされる道筋)にも表れているとされます。「足の少陰腎経(あしのしょういんじんけい)」は足の裏から内側を通って体幹へ、「足の太陽膀胱経(あしのたいようぼうこうけい)」は目の内側から頭・背中を通り、足の外側から小指へと向かう経絡とされ、この2つは足の小指の近くでつながっているとされています。

なぜ「腎と膀胱」がセットなのか

現代医学的にも近い関係にある腎臓と膀胱ですが、東洋医学ではさらに、体内の水分代謝を担う働きの共通点から、古くからセットで語られてきました。水分を濾過し、必要なものを蓄える腎と、不要なものを一時的に蓄えて排出する膀胱は、どちらも「体内の水を管理する」働きとして捉えられています。

冬との関わり

冬は腎・膀胱が配当される季節とされることから、東洋医学の古典的な考え方では、この時期にこの2つの経絡・臓腑の状態に意識を向けるとよい、とされてきました。あくまで伝統的な理論のご紹介であり、体調に不安がある場合は自己判断せず、医療機関にもご相談ください。

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この記事を書いた人

花田 光由(はなだ みつよし)
はりきゅうサロン Flare オーナー
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師

2020年3月 桐朋高等学校 卒業
2020年4月 湘南医療福祉専門学校 入学
在学中より国家試験対策サイト「東洋の委員長」を立ち上げ、鍼灸学生向けの学習支援・情報発信を開始。
2023年3月 湘南医療福祉専門学校 卒業
2023年4月 同校に入職し、国家試験対策指導を担当。
2023年7月 合同会社 東洋の委員長 設立
2024年4月 教育学系大学院へ進学。経絡経穴の学習困難をテーマに研究に取り組む。
2026年2月 はりきゅうサロン Flare(フレア)開業
2026年7月 一般社団法人大田区鍼灸あんまマッサージ指圧師会 外部顧問 就任

現在は臨床に加え、鍼灸・医療分野を中心とした情報発信や配信活動、Webマーケティングにも携わる。
JEAS、BFA JAPAN、ダーマローラージャパンなどのWebマーケティングを担当。

専門分野は、はりきゅうのICT教育・Webマーケティング。
これまでの研究テーマは、経絡経穴の学習困難。
教育・臨床・情報発信を横断し、鍼灸をより身近に届ける活動に取り組んでいる。

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