弁証実例集|陽虚・陰虚・気滞×瘀血タイプの見立て方

東洋医学の「弁証(べんしょう)」——症状を陰陽・五行・気血水といった物差しに当てはめて、体の状態を読み解く作業です。このページでは、実際の症例をもとに、弁証の考え方を3つのパターンでご紹介します。ご自身に近いものはあるか、ぜひチェックしてみてください。

目次

実例①:陽虚タイプの見立て

手足が冷える、朝が特につらい、疲れが取れない、声に力がない、むくみやすい——このような相談があったとします。

陰陽・虚実の物差しでは、「冷え」「疲れやすさ」「力のなさ」は、体を温め動かす力である「陽」の不足=陽虚を示すサインです。気血水の物差しでは、「疲れやすさ」「声に力がない」は気虚を示すサインです。五臓の物差しでは、「冷え」「むくみ」「朝がつらい」は、生命力を蓄える腎、そして水分代謝を担う脾の働きの弱りを疑わせます。

これらを組み合わせると、「陽虚・気虚を背景に、脾腎の働きが弱っている状態」という見立てが立てられます。養生としては、「温める」ケア(冷たい飲食物を控える、お腹や足腰を冷やさない)に加え、「脾を労わる」食事の工夫(よく噛んでゆっくり、冷たいものを控える)を組み合わせるとよさそうです。

実例②:陰虚タイプの見立て

手のひらや顔がほてりやすい、寝汗をかく、喉が渇きやすい、寝つきが悪い、肌が乾燥しやすい——年齢は若いものの、慢性的な寝不足とスマートフォンの使いすぎ、水分・塩分を極端に気にしすぎる食生活がある、という相談です。

陰陽・虚実の物差しでは、「ほてり」「寝汗」「渇き」は、体を潤し冷ます力である「陰」の不足=陰虚を示す典型的なサインです。気血水の物差しでは、「喉の渇き」「肌の乾燥」は津液不足を示しています。この方の生活習慣——夜更かし、スマートフォンの使いすぎ、水分・塩分の極端な摂り方は、まさに「若い人にも陰虚が増えている理由」そのものです。

ここから見立てられるのは、「加齢ではなく、生活習慣による陰虚」という状態です。養生としては、「じわっと潤す」ケア——水分をこまめに摂る、就寝前のスマホを控える、体を潤す食材を取り入れる、といった工夫が効果的と考えられます。

実例③:気滞×瘀血の複合タイプの見立て

仕事のストレスが多く、お腹や脇腹が張る、ため息が増える、生理前にイライラする、加えて慢性的な肩こりと、経血に塊が混じるような重い生理痛がある——という相談です。

「ストレスでの張り感」「ため息」「生理前のイライラ」は、気の巡りの滞り=気滞のサインです。一方、「慢性的な肩こり」「塊の混じる生理痛」は、血の巡りの滞り=瘀血のサインです。五臓の物差しでは、気の巡りを整える肝の働きの乱れが、両方の背景に共通していると考えられます。

これらを組み合わせると、「肝の気の巡りの乱れを背景に、気滞と瘀血が併発している状態」という見立てが立てられます。このように、気滞が長引くと血の巡りにも影響し、瘀血を伴うことは珍しくありません。養生としては、気滞のケア(深呼吸・気分転換・軽い運動)と、瘀血のケア(体を冷やさない・適度に動かす)を、両方組み合わせることが効果的と考えられます。

ご自身の状態が気になったら

弁証は、1つのサインだけで判断するものではなく、複数の手がかりを組み合わせて立体的に見ていくものです。ご自身に当てはまりそうなパターンが見つかった方は、来院時にご相談いただければ、東洋医学の視点も踏まえてお話しさせていただきます。

はりきゅうサロン フレアの施術風景
はじめての方はこちら
初めての鍼灸(はりきゅう)
初回限定|60分
5,500円 (税込・初診料込)

「鍼灸が気になっているけど、何を予約すればいいかわからない」方へ。

まずお悩みや不安を伺い、 あなたに合った受け方から一緒に決めます。

鍼が初めてでも大丈夫です。
無理に鍼をすることはありません。

初めての鍼灸を予約する
お着替え不要・手ぶらでご来店いただけます

「まずは相談してから決めたい」という方は、LINEからのご相談もお受けしています。

金曜限定 熟睡電気鍼 3回集中ケア
金曜限定メニュー
熟睡電気鍼
耳つぼ × 鍼 × 電気刺激

「寝つきが悪い」
「夜中に目が覚める」
「寝ても疲労が抜けない」

そんなお悩みに。
心地よい電気刺激で
深く・やすらぐ身体へ導きます。

【まずは試したい方向け】
6,600円 (税込)
通常1回お試しプラン
1回(6,600円)で予約
お着替え不要・手ぶらでご来店いただけます
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

花田 光由(はなだ みつよし)
はりきゅうサロン Flare オーナー
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師

2020年3月 桐朋高等学校 卒業
2020年4月 湘南医療福祉専門学校 入学
在学中より国家試験対策サイト「東洋の委員長」を立ち上げ、鍼灸学生向けの学習支援・情報発信を開始。
2023年3月 湘南医療福祉専門学校 卒業
2023年4月 同校に入職し、国家試験対策指導を担当。
2023年7月 合同会社 東洋の委員長 設立
2024年4月 教育学系大学院へ進学。経絡経穴の学習困難をテーマに研究に取り組む。
2026年2月 はりきゅうサロン Flare(フレア)開業
2026年7月 一般社団法人大田区鍼灸あんまマッサージ指圧師会 外部顧問 就任

現在は臨床に加え、鍼灸・医療分野を中心とした情報発信や配信活動、Webマーケティングにも携わる。
JEAS、BFA JAPAN、ダーマローラージャパンなどのWebマーケティングを担当。

専門分野は、はりきゅうのICT教育・Webマーケティング。
これまでの研究テーマは、経絡経穴の学習困難。
教育・臨床・情報発信を横断し、鍼灸をより身近に届ける活動に取り組んでいる。

目次